喫煙者の中にはタバコを吸っていると頻繁にしゃっくりが出てしまう方もいるのではないでしょうか。この症状は「タバコしゃっくり」と呼ばれています。
本記事ではそんな「タバコしゃっくりが出る原因」と「一発で止まるやり方と対策法」についてご紹介していきます。
結論から言うと、タバコしゃっくりが出る原因として最も可能性が高いのは、タバコの煙によって肺が刺激されて生じる「横隔膜の痙攣」です。
目次
タバコしゃっくりはなぜ出るのか？主な原因を徹底解説
タバコを吸っている時に、ふとした瞬間にしゃっくりが出ることはありませんか？この「タバコしゃっくり」は多くの喫煙者が経験しています。そんなタバコしゃっくりの原因は一体何なのでしょうか。
結論から言うと、タバコしゃっくりが出る主な原因は「横隔膜の痙攣」ですが、2日以上続く止まらないしゃっくりが出る場合は「胃や脳・消火器系の病気」の可能性も挙げられます。
本項ではタバコしゃっくりがなぜ出るのか、その主な原因について徹底解説します。原因が分かれば今後、タバコしゃっくりが出た時あるいは出ないように対策ができるので是非、この記事を参考に自身の身体について理解を深めていただけると幸いです。
タバコしゃっくりの主な原因①：最も可能性が高いのは横隔膜の痙攣が原因
先ずご紹介する「なぜタバコしゃっくりが出ているか？」の原因1つ目は「横隔膜の痙攣」です。横隔膜は、胸部と腹部の間にある筋肉です。タバコの喫煙時に口から煙を吸い込むことで、横隔膜が収縮して肺に空気を送り込みます。喫煙によって空気・煙が肺に入った刺激によってこの横隔膜が痙攣し、通常よりも深い呼吸が起こります。
この過剰な呼吸が原因で喉や気管に空気が留まり、喫煙時のタバコしゃっくりが出ているかもしれません。また、タバコに含まれるニコチンが中枢神経を刺激して、横隔膜の痙攣を引き起こすこともあります。
タバコしゃっくりの主な原因②：脳や胃あるいは呼吸器系に異常がある
続いてご紹介する「なぜタバコしゃっくりが出ているか？」の原因2つ目は「脳や胃あるいは呼吸器系の異常」です。タバコしゃっくりのもう一つの主な原因は、脳や胃あるいは呼吸器系に異常が起こっているケースがあります。
例えば、喫煙によって胃が刺激され胃の不快感や痛みが引き起こされる事があります。また、タバコに含まれる化学物質が脳に作用することで神経伝達物質のバランスが崩れ、しゃっくりが引き起こされているかもしれません。
こういった症状が見られる場合、専門の医療機関を受診することが望ましいです。本記事の後半ではタバコしゃっくりの原因となっている重大な症状についても触れているので是非、思い当たる方はこのまま読み進めていただければと思います。
タバコしゃっくりの主な原因③：過度なタバコの喫煙が肺にダメージを与えている
次にご紹介する「なぜタバコしゃっくりが出ているか？」の原因3つ目は「過度なタバコの喫煙」による肺へのダメージです。長期にわたる喫煙によって肺の機能が低下し「喘息・肺炎・気管支炎」などの呼吸器系の疾患を引き起こすことがあります。
こうした疾患により気道が狭まり空気の通り道を塞いでしまうことで横隔膜が圧迫されて、タバコしゃっくりが生じているかもしれません。
また、タバコに含まれる化学物質が肺に蓄積されることによって、肺の機能が低下し、タバコしゃっくりが引き起こされることもあります。
タバコしゃっくりの主な原因④：食事の早食い・一気飲み
続いてご紹介する「なぜタバコしゃっくりが出ているか？」の原因4つ目は「食事の早食い・一気飲み」です。食事中あるいは食後急にしゃっくりが止まらなくなる原因は、早食い・大食いや一気飲みによる急激な胃の膨張が横隔膜を刺激して痙攣を引き起している為と言われています。
食事中あるいは食後すぐに喫煙する習慣のある喫煙者の方も多いのではないでしょうか。このようにタバコ自体が直接的なしゃっくりの原因ではない場合もあります。思い当たる方は、タバコしゃっくりが出る前後の習慣を見直してみると良いかもしれません。
タバコしゃっくりの主な原因⑤：冷たい空気を一気に吸い込む
最後にご紹介する「なぜタバコしゃっくりが出ているか？」の原因5つ目は「冷たい空気を一気に吸い込む」ことです。冷たい空気を肺に入れ過ぎてしまうと胃腸が刺激されて横隔膜の痙攣を引き起こしてしまうことがあります。
つまり、寒い場所でタバコを吸う事で冷たい空気を一緒に吸ってしまいタバコしゃっくりが出ているかもしれません。
冬は温かい場所から寒い場所へ移動する機会が増えるので、冬にタバコしゃっくりの頻度が増える方は一度喫煙する環境を見直してみると改善できるかもしれません。このようにタバコそのものではなく、温度変化が原因となっている可能性もあります。
タバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方6選
続いてはタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できる方法をご紹介していきます。喫煙者にとってタバコしゃっくりはよくある症状の一つですが、しつこく続くと辛く悩ましい症状です。幸い、しゃっくりを止める方法はいくつかあります。
本記事では、タバコしゃっくりを一発で止める為に今すぐ実践できる6つのやり方をご紹介します。誰でも簡単に取り組めるものばかりですので是非、お試しください。
また「頭痛・吐き気・筋力低下・しびれ・平衡感覚の喪失」といった神経症状が出ている場合は無理をせず直ちに救急車・医療機関を利用することをおすすめします。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方①：膝を胸部につけて前かがみになる
先ずご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「膝を胸部につけて前かがみになる」ことです。タバコしゃっくりは横隔膜の痙攣が原因で起こることが多いです。この方法では、膝を胸部につけて前かがみになる事で胸を圧迫し、横隔膜を刺激し痙攣を止める事ができます。
また、前かがみになることで呼吸もしやすくなり、呼吸を安定させる事にも効果的でおすすめです。場所を選ばず試せるので軽いタバコしゃっくりには先ず、この対策法を試してみると良いかもしれません。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方②：深呼吸
続いてご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「深呼吸」をすることです。タバコしゃっくりの原因は呼吸の乱れから横隔膜を刺激することで生じる事が多い為、深呼吸によって呼吸を整えることでタバコしゃっくりを止める効果が期待できます。
具体的には、ゆっくりと深呼吸することで、息を吐き切った状態からゆっくりと息を吸い込むことがポイントです。深呼吸は血中の二酸化炭素濃度を上げ、横隔膜の痙攣を落ち着かせる効果があると言われています。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方③：冷たい水を一気に飲む
次にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「冷たい水を一気に飲む」ことです。冷たい水を飲むことで迷走神経が刺激され、横隔膜の痙攣を抑える効果があると言われています。ただし、水を飲み過ぎると逆に症状が悪化する場合もある為、注意が必要です。
小分けに少量飲んでみてもタバコしゃっくりが続く場合は他の方法を試すことも大切です。また水以外の飲み物、炭酸飲料やアルコールは横隔膜に刺激を与えてしまいタバコしゃっくりを悪化させてしまうかもしれないので先ずは水で試してみましょう。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方④：両耳を指で塞いで30秒
続いてご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「両耳を指で塞いで30秒間耳を押さえる」ことです。この方法も内耳の平衡感覚を刺激することで迷走神経を刺激し、タバコしゃっくりを止める効果があると言われています。
具体的には、中指と人差し指を使って、両耳を優しく塞ぎ、軽く耳を押さえるようにすると良いでしょう。そのまま30秒間耳を押さえたままにしておくとしゃっくりが止まることがあります。また、あまり強く耳を押さえると耳にダメージを与える可能性があるため注意が必要です。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方⑤：少し強めに舌を引っ張る
次にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「少し強めに舌を引っ張る」ことです。タバコしゃっくりは横隔膜の痙攣によって起こることが多いため、横隔膜の痙攣を落ち着かせる為に舌咽神経を刺激する事が効果的と言われています。
具体的には、舌をできるだけ前に出し、少し強めに引っ張るようにすると良いでしょう。この方法は効果が高く短時間でしゃっくりを止める効果が期待できますが、舌を引っ張りすぎると喉に負担がかかる場合があるため、適度な力加減に注意が必要です。
タバコしゃっくりを一発で止めるやり方⑥：レモン等酸性の強い物を食べる・飲む
最後にご紹介するタバコしゃっくりが一発で止まる今すぐ実践できるやり方は「レモンや酢等、酸性の強い物を食べたり飲んだりする」ことです。喉に酸性の刺激を与える事で迷走神経を刺激し、タバコしゃっくりを止める効果があります。
具体的には、レモンの汁を直接口に含んだり、酢を水で割って飲んだりすると良いでしょう。ただし、酸性の強い物を摂り過ぎると胃や食道にダメージを与える恐れがある為、適量に注意が必要です。
また、レモンや酢以外でも代用可能なので「柑橘系の果物」や「ワイン」等、家にある酸性の強い食べ物や飲み物がある方は試してみると良いでしょう。
タバコしゃっくりが止まる気配がない時の対策法！止め方3選
これまでご紹介してきた通り、タバコしゃっくりの原因のほとんどは「横隔膜の痙攣」ということが分かりました。ほとんどの場合タバコしゃっくりは数分で止まる事が多いです。
しかし、上記でご紹介した対策法を含めていくつかの方法を試してもタバコしゃっくりが止まらない事があります。
本項ではタバコしゃっくりが止まる気配がない時の対策法をご紹介します。しつこいタバコしゃっくりに悩まされている方は是非、下記でご紹介する方法を試して少しでも早く自分の身体に合ったタバコしゃっくりの止め方を見つけましょう！
タバコしゃっくりが止まる気配がない時の対策法①：ガス抜きをする
先ずご紹介していくタバコしゃっくりが止まる対策法は「ガス抜きをする」ことです。タバコしゃっくりが止まる気配がない場合、体内の「ガス抜き」を試してみましょう。ガス抜きとは、体内に入った空気・ガス溜まりを体外に排出することで、しゃっくりを止める方法です。
喫煙によって空気を肺に入れ過ぎることで体内にガスだまりができ、横隔膜が痙攣している可能性があります。ガス抜きの方法は簡単で約10分間「うつ伏せ寝する」ことです。
体内に溜まったガスは手で圧迫しても刺激が届きにくいので、うつ伏せ寝をすることでお腹全体を圧迫します。畳など床の硬い場所で行うと効果的です。この作業を数回繰り返すことで、二酸化炭素が体外に排出され、しゃっくりが止まる可能性があります。
タバコしゃっくりが止まる気配がない時の対策法②：漢方を飲む
続いてご紹介していくタバコしゃっくりが止まる対策法は「漢方を飲む」ことです。タバコしゃっくりが止まる気配がない場合漢方薬を試してみるのも一つの方法です。
漢方薬には、筋肉の痙攣を抑える効果が期待できる芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などがあります。横隔膜の痙攣に効果のある漢方を医師と相談して使用してみると良いでしょう。
しかし、漢方薬は個人差があり、合う合わないがあるため、専門家の指導のもとで使用することが重要です。ドラッグストアでも手軽に買う事ができるので、薬剤師に相談してみるのもおすすめです。
タバコしゃっくりが止まる気配がない時の対策法③：病院で薬を処方してもらう
最後にご紹介していくタバコしゃっくりが止まる対策法は「病院で薬を処方してもらう」ことです。タバコしゃっくりが止まる気配がない場合、原因が深刻な症状な可能性もあるので、病院で医師に相談することも考えてみてください。病院で受診すればタバコしゃっくりの原因を調べた上で、必要に応じて薬を処方して貰えます。
呼吸器の筋肉の痙攣を和らげる効果がある薬や、胃腸の調子を整える効果が期待できる薬もあります。ただし、薬を使用する際には、医師の指示に従って正しく使用することが大切です。
また、タバコを吸うこと自体が少なからず健康に悪影響を与える為、タバコしゃっくりの原因を根本から治したいのであれば禁煙することが望ましいです。健康的な生活習慣を心がけ、医師の指導を仰ぎながら、タバコしゃっくりの対策を行いましょう。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法5選
タバコしゃっくりは、喫煙者にとっては一度や二度経験することがある現象です。タバコしゃっくりの主な原因は横隔膜の痙攣と言われていますが、慢性的・長時間続くタバコしゃっくりは辛く煩わしいものです。
結論から言うと、そんなタバコしゃっくりは適切な対策をすることで予防や緩和が可能です。今回は、タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法を5つご紹介します。健康を害する原因となるタバコしゃっくりを予防し、快適な生活を送りましょう。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法①：慢性的にタバコを吸わない
先ずご紹介していくタバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法は「慢性的にタバコを吸わない」ことです。
喫煙者は、タバコに含まれる化学物質によって横隔膜の痙攣に晒される可能性が高くなります。したがって、タバコを吸わないことがタバコしゃっくりを予防するための最も効果的な方法となります。
タバコを完全に辞めることが難しい喫煙者の方は、喫煙の間隔を空けたり、空気を肺に入れ過ぎないことでタバコしゃっくりが予防できるので、過度なタバコしゃっくりに悩まされている方は意識してみると良いでしょう。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法②：気温が低い場所ではタバコを吸わない
続いてご紹介していくタバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法は「気温が低い場所ではタバコを吸わない」ことです。タバコしゃっくりは、横隔膜の痙攣が原因とされていますが、気温が低い場所ではしゃっくりが起こりやすい傾向があります。
なぜなら、寒さによって冷たい空気体内に侵入することで横隔膜の動きが制限される為です。そのため、タバコを吸う場合は暖かい場所で吸うように心がける事で、タバコしゃっくりを抑えることができるかもしれません。
また、寒さ対策としてマフラーや手袋・帽子などを着用することで身体の温度を保つことができ、タバコしゃっくりの予防に繋がります。寒い場所での喫煙は、タバコしゃっくりを引き起こす原因となるので喫煙する環境に注意してみましょう。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法③：運動直後などにタバコを吸わない
次にご紹介していくタバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法は「運動直後などにタバコを吸わない」ことです。タバコしゃっくりを予防するためには、運動直後など身体が疲れた状態でタバコを吸わないことが大切です。
運動後は身体の酸素需要が高まっている為、喫煙でタバコしゃっくりが起こりやすくなります。また、身体が疲れた状態でタバコを吸うことで、横隔膜や呼吸器系の筋肉が強く緊張してしまい、タバコしゃっくりが起こりやすくなることがあります。
運動後はしばらくタバコを控え、身体を休めてから吸うようにしましょう。運動後にタバコを吸う習慣がある場合は、ゆっくりと深呼吸する等の呼吸法を取り入れることでしゃっくりを予防できます。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法④：普段から正しい姿勢で過ごす
続いてご紹介していくタバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法は「普段から正しい姿勢で過ごす」ことです。正しい姿勢を保つことは、横隔膜の筋肉に負荷をかけずに呼吸をしやすくするために重要です。また「ガス溜まり」の予防にもなります。
タバコしゃっくりを予防する為に座っているときは背中を伸ばし、足をしっかりと床につけましょう。また立っているときには「胸を張って背筋を伸ばし」「肩を引き下げて」「頭をまっすぐに保つ」事を意識すると良いでしょう。
普段から正しい姿勢を意識して過ごすことで横隔膜の痙攣を防止することができ、タバコしゃっくりの予防に効果的です。
タバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法⑤：自律神経を整える
最後にご紹介していくタバコしゃっくりに効果的な予防策・対策法は「自律神経を整える」ことです。自律神経を整えることは、タバコしゃっくりを予防するために重要です。
自律神経が乱れていると、タバコを吸うことで交感神経が優位になり横隔膜の痙攣を引き起こす原因になります。また、ストレス等強い感情の変化もタバコしゃっくりの原因です。
普段から自律神経を整える為には「深呼吸や瞑想」等の呼吸法あるいは「サウナや適度な運動」も効果的です。心身ともにリラックスした状態を保つ事はタバコしゃっくりの予防に繋がります。
タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は専門の医療機関へ
ここまで、タバコしゃっくりの原因と対策法について徹底解説しましたが、中には2日以上続くタバコしゃっくりが出る場合もあります。では、なぜしゃっくりが止まらないのでしょうか？
結論から言うと、タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は消化器系の病気など深刻な症状が原因の可能性があります。具体的には、胃や脳・消火器系の病気です。この場合、専門の医療機関で診察してもらうことをおすすめします。
本項では、病気が原因でタバコしゃっくりが生じている場合の対策法と適切な行動を解説していきます。早期の診断と治療が必要な場合もある為、長期のタバコしゃっくりが出ている場合は自己判断せずに医師の診察を受けるようにしましょう。
タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は【消火器内科】で受診：逆流性食道炎の可能性
先ずタバコしゃっくりが2日以上止まらない場合「消化器系や神経系の病気」の可能性があります。逆流性食道炎はその一例であり、胃酸が食道に逆流し、炎症を引き起こす疾患です。
逆流性食道炎は、しゃっくりや喉の痛み、咳、胸焼けなどの症状を引き起こすことがあります。
もし、タバコしゃっくりが2日以上続く場合は、消火器内科を受診して医師の診察を受けることをおすすめします。専門的な診療が必要な場合がありますので、早めの受診が重要です。
タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は【内視鏡内科】で受診：胃潰瘍・胃がん可能性
続いてタバコしゃっくりが2日以上止まらない場合「消化器系の疾患」が原因の可能性があります。胃潰瘍や胃がんが原因となることもあります。そこで、内視鏡検査が可能な内視鏡内科で受診することが望ましいです。
内視鏡検査は、胃や食道を観察することができるため、詳細な検査が可能です。早期発見、早期治療が大切なので、タバコしゃっくりが2日以上続く場合は専門の医療機関で受診することをお勧めします。
タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は【脳神経内科】で受診：脳血管障害の後遺症の可能性
次にタバコしゃっくりが2日以上止まらない場合「脳血管障害の後遺症」が原因となることがあります。脳血管障害は脳の血管に問題が生じた際に起こる症状で、しゃっくりが出ることがあります。
また、脳血管障害は治療しないと重篤な後遺症を残すことがある為、早期の診断・治療が必要です。タバコしゃっくりが2日以上続く場合は脳神経内科を受診して、脳血管障害の可能性を確かめることが大切です。
タバコしゃっくりが2日以上止まらない場合は【呼吸器内科】で受診：肺疾患の可能性
最後にタバコしゃっくりが2日以上止まらない場合「肺疾患」が原因の可能性があります。その一つがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。COPDは喫煙による慢性的な肺の炎症によって引き起こされ、呼吸困難や慢性的な咳、痰、しゃっくりなどの症状を引き起こします。
タバコしゃっくりが2日以上続いており、上記のような症状が現れた場合は呼吸器内科での受診が必要です。呼吸器内科で医師の診察を受け正確な診断を受けて、早期治療を開始することが重要です。
電子・加熱式タバコ(アイコス・グロー・プルーム)でもタバコしゃっくりの原因になる？
これまで解説してきた喫煙者が経験する「タバコしゃっくり」ですが、電子・加熱式タバコでも同様にタバコしゃっくりが起こり得るのでしょうか？結論から言うと、電子・加熱式タバコでもタバコしゃっくりの原因となり得ます。
電子・加熱式タバコから発生する煙や水蒸気は、紙巻きタバコから発する煙と同様に呼吸器に対して刺激を与えることがあります。タバコしゃっくりの主な原因は「横隔膜の痙攣」なので刺激が原因でタバコしゃっくりが出る可能性は否定できません。
では、加熱式・電子式ではどのようにタバコしゃっくりのリスクが異なるのでしょうか？本項では販売されている人気の電子・加熱式タバコ(アイコス・グロー・プルーム)等と比較しながら、それぞれのタバコしゃっくりへの影響について解説していきます。
加熱式タバコはタバコしゃっくりの原因になるか？：IQOS(アイコス)
先ずご紹介していくのは「アイコス」がタバコしゃっくりの原因となるかどうかです。加熱式タバコの一種であるアイコスは、タバコしゃっくりの原因になる可能性があります。
アイコスはタバコの葉を燃やすのではなく加熱する為、通常のタバコよりも燃焼が少なく吸う煙も減るとされています。しかし、それでも煙を吸い込むことによって喉や呼吸器へ刺激を与え、タバコしゃっくりを引き起こす可能性はあります。
びっくりしてしゃっくり止まったわw
— おいしいらーめん(もやし抜き) (@moyashinuki54) August 6, 2020
アイコスのカスタマーセンターはワイのしゃっくりも治してくれる有能やったわ pic.twitter.com/7TPUoM4OgC
アイコスの健康被害が少ないとはいえ、加熱式タバコからアイコスへ変えてもタバコしゃっくりが治る可能性は高くありません。タバコしゃっくりが治らないようであれば呼吸器内科などの医療機関を受診し、原因の特定と適切な治療を受けることが重要です。
加熱式タバコはタバコしゃっくりの原因になるか？：glo(グロー)
続いてご紹介していくのは「グロー」がタバコしゃっくりの原因となるかどうかです。加熱式タバコの一種であるグローもタバコしゃっくりの原因になる可能性があります。
グローは紙巻きタバコに比べ煙の温度が低い為、一部の喫煙者にとっては喉や呼吸器に刺激が少なく、タバコしゃっくりを引き起こしにくいというメリットはあります。しかし、有害物質をすべてカットしてくれるわけではない為、健康被害からタバコしゃっくりが生じてしまう可能性が否定できません。
グローを吸った後、必ずしゃっくりが出るんだが私だけ？？
— h2o_U2 (@h2o_u2) July 10, 2019
受動喫煙防止法で肩身が狭くなったからグローに変えたが思わぬ副作用🚬#glo #タバコ #禁煙 #教えてください#不安 pic.twitter.com/zTPLctynX1
すでにタバコしゃっくりが頻繁に起きている方の場合は、喫煙量を減らすか、禁煙を検討する必要があるかもしれません。
加熱式タバコはタバコしゃっくりの原因になるか？：Ploom(プルーム)
次にご紹介していくのは「プルーム」がタバコしゃっくりの原因となるかどうかです。加熱式タバコのプルームもタバコしゃっくりの原因となる可能性はあります。
タバコしゃっくりは横隔膜の痙攣が主な原因なので、プルームの蒸気が喉や気管を刺激してタバコしゃっくりを引き起こすことがあります。
しかし、プルームの特徴は30度という低温で加熱する為、通常の紙巻きタバコより99％タールをカットしてくれる点です。この点でアイコス等の加熱式タバコと比べると極端に有害物質は少なく、肺がんなど呼吸器系の病気から来るタバコしゃっくりへのリスクが下がることはメリットといえます。
電子式タバコはタバコしゃっくりの原因になるか？：VAPE(ベイプ)
続いてご紹介していくのは「ベイプ」がタバコしゃっくりの原因となるかどうかです。電子式タバコのベイプもタバコしゃっくりの原因となる可能性はあります。
ベイプとは電子式タバコの一種で、加熱式タバコとは異なる製品です。ベイプはニコチン・タールを含まない為、呼吸器系への負担が少なくタバコしゃっくりが出るリスクは加熱式と比べて低いと言えます。
しかし、リキッドに含まれる化学物質が原因で呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性はあります。ベイプを利用していてタバコしゃっくりのような症状が2日以上続く場合は、病気の症状の可能性があるので、専門医の診断を受けることが大切です。
タバコしゃっくりが出る原因とは？一発で止まるやり方と対策法まとめ
本記事ではタバコしゃっくりの原因は、ほとんどの場合「横隔膜の痙攣」であることが分かりました。横隔膜の痙攣を落ち着かせる為には「冷たい水を飲む」「深呼吸する」「酸性の強い食べ物・飲み物を摂取する」といった沢山のアプローチがあることもご紹介してきました。
また、タバコしゃっくりは「早食い・大食いをしない」「運動直後の喫煙は控える」といった方法を意識することで予防できます。しかし2日以上続くタバコしゃっくりが出る場合は「胃や脳・消化器系の病気」が原因かもしれません。早期発見の為にも直ちに専門の医療機関を受診しましょう！
本記事をご覧になった方は是非、自身の生活習慣からタバコしゃっくりの原因を見直し、体に合った適切な対策法を試してみてください！
