同じメーカーが販売している背景から「リルハイブリッドでアイコスは吸えるのか」と、互換性の有無が気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、リルハイブリッドでアイコスのテリアやセンティアを使用することはできません。故障や事故につながるリスクもあるため正規の「ミックス」銘柄を使用しましょう。
この記事では、リルハイブリッドとアイコスのスティックに互換性がない理由や、誤った使い方のリスクを解説するのでぜひ参考にしてください。
目次
【結論】リルハイブリッドとアイコスに互換性はない!

リルハイブリッドとアイコスはどちらもフィリップモリスから販売されていますが、それぞれの専用銘柄に互換性はないため併用することは不可能です。
各デバイスの加熱方法や専用スティックの形状が異なるため、無理に使用すると適切に加熱されず、デバイスの故障につながる可能性があります。
まずは、リルハイブリッドとアイコスの仕組みの概要から解説するので、各デバイスやスティックの違いに関する基本情報として目を通してみてください。
リルハイブリッドとアイコスの概要
リルハイブリッドとアイコスはどちらも加熱式タバコデバイスですが、仕組みやスティックの特徴が大きく異なります。
リルハイブリッドはタバコスティックとリキッドを組み合わせるハイブリッド加熱方式を採用しており、専用銘柄の「ミックス」のまろやかで吸いやすい味わいが特徴です。
アイコスイルマシリーズは、専用銘柄のテリア・センティアのスティックのみを加熱する方式となっており、それぞれ構造が異なるため互換性はありません。
リルハイブリッドとアイコスに互換性がない理由と仕組み

アイコスイルマで吸えるテリアやセンティアが、リルハイブリッドと互換性がない仕組みについて、より詳しく確認していきましょう。
リルハイブリッドとアイコスイルマは、加熱方式・加熱温度・スティックの形状・製造メーカーが異なり、互換性がないため異なるスティックを使うことはできません。
ここからは、リルハイブリッドとアイコスイルマに互換性がない理由を4つの仕組みから解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 加熱方式の違い
- 加熱温度の違い
- スティックの形状とサイズの違い
- 製造メーカーの違い
互換性がない理由①加熱方式の違い
リルハイブリッドとアイコスイルマシリーズは、専用銘柄のミックスやテリア・センティアを加熱する仕組みが根本的に異なります。
リルハイブリッドはリキッドの加熱時に発生した蒸気をタバコスティックに通すことで、口当たりの柔らかな独特の喫味を実現しているデバイスです。
一方でアイコスイルマシリーズは、テリアとセンティアのスティックに含まれる金属片を温める「誘導加熱式」を採用しており、リルハイブリッドとは仕組みが全く異なることが分かります。
互換性がない理由②加熱温度の違い
リルハイブリッドとアイコスイルマシリーズは、加熱する際の温度にも大きな違いがあります。
リルハイブリッドの加熱温度は約160℃と比較的低温である一方で、アイコスイルマシリーズは約300℃以上の高温でタバコスティックを加熱します。
アイコスイルマ用のテリアやセンティアは、リルハイブリッドのデバイスでは十分に加熱できず、仮に使用できたとしても味が感じられず「吸える」レベルとは言えません。
互換性がない理由③スティックの形状とサイズの違い
リルハイブリッドで吸える「ミックス」と、アイコスイルマシリーズで吸える「テリア」「センティア」は、スティックの形状やサイズが微妙に異なります。
ミックスのスティックは、蒸気がスムーズに通過できるようやや太めに設計されていますが、テリア・センティアは高温加熱に適した細長い形状をしています。
そのため、アイコス用のスティックはリルハイブリッドの差し込み口にうまくフィットしません。挿入はできますが、基本的に加熱がスタートしないケースがほとんどです。
互換性がない理由④製造メーカーの違い
リルハイブリッドとアイコスは、フィリップモリス社が販売しているものの、製造メーカーが異なるため互換性は考慮されていません。
アイコスシリーズはフィリップモリス社が開発した製品ですが、リルハイブリッドは韓国の「KT&G」社が開発・製造している加熱式タバコデバイスです。
同じ会社が販売しているため混同しやすいですが、そもそも開発元が異なるため、ミックスとテリア・センティアの相互使用は想定されていないということです。
互換性のないタバコスティックを使用するリスクとは?

リルハイブリッドで吸えるミックスと、アイコスで吸えるテリア・センティアに互換性はありませんが「もしかしたら使えるのでは?」と試したくなる人もいるかもしれません。
結論から言うと、互換性のないスティックを無理に使用するとデバイスや安全上の問題が生じやすくなるだけでなく、メーカーの保証対象外となるリスクもあります。
ここでは、リルハイブリッドとアイコスで互換性のないタバコスティックを使うリスクを3つのポイントに分けて解説するので、試す前に必ず目を通してください。
- デバイスが故障するリスク
- 安全性や健康上のリスク
- デバイスが保証対象外となるリスク
デバイスが故障するリスク
リルハイブリッドやアイコスで互換性のないスティックを使用すると、デバイス内部に負担がかかり故障の原因になります。
両デバイスは専用スティックに合わせた設計になっているため、サイズや形状が異なるスティックを挿入すると、内部部品が損傷したりスティックが中折れする可能性があります。
リルハイブリッドにテリアやセンティアを使用すると、適切に加熱されずタバコ葉が詰まったり焦げ付く可能性があり、最悪の場合デバイスが使用不能になるかもしれません。
安全性や健康上のリスク
互換性のないスティックを無理に使用すると、喫煙した本人や周囲の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
タバコスティックの加熱温度が不十分だったり、必要以上に高温で加熱されたりすると、有害物質が発生したり焦げ付いた不快な味で体調不良を引き起こす場合もあります。
また、無理に差し込んで折れたスティックを引き抜く際に、火傷やケガをする危険性もあるため、デバイスを安全に使用するためにも、必ず専用のスティックを使うことが大切です。
デバイスが保証対象外となるリスク
互換性のないタバコスティックを使用してデバイスが故障すると、メーカー保証の対象外となり、修理や交換が受けられなくなるリスクもあります。
リルハイブリッドもアイコスも、説明書に記載された正しい使用方法で故障した場合にのみ、メーカー保証が適用されます。
互換性のないスティックを使用したことが判明すると、修理自体を断られるケースもあるため、安心してサポートを受けるためにも適切なスティックを使用してください。
【自己責任】実際にリルハイブリッドでアイコスを加熱してみた結果

ここまで解説してきたように、リルハイブリッドでアイコスのテリアやセンティアを使用することはできません。
しかし「実際に試したことがある人はいるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。そこで、筆者が実際にリルハイブリッドとアイコスで互換性のないスティックを使用してみました。
結果として、加熱しない・スティックが折れる・内部で異常が起こるといった問題が発生したため、その時の様子をレポート形式でお伝えします。
テリアやセンティアを挿入しても加熱がスタートしない

まず、リルハイブリッド本体に、アイコスイルマ専用銘柄のテリアとセンティアを挿入してみました。
何度か試してみましたが、ボタンを押しても加熱がスタートする気配はなく、LEDランプにも変化はありません。
リルハイブリッドはリキッドと専用銘柄「ミックス」との組み合わせで動作するように設計されているため、スティック単体ではセンサーが反応しない可能性も考えられます。
本体の中でスティックが折れて取り出すのが困難に

少し強めにスティックを押し込んでみても特に反応がなかったため、引き抜こうとしたところ、スティックが途中で折れてしまいました。
差し込み口の奥にスティックがすっぽりとハマり込み、クリーニング用のピンセットでもなかなか取れず苦戦したものの、何とか取り出すことに成功します。
元々、テリアやセンティアは構造上「折れやすい」という声も多く、無理に使用するとこのようなトラブルが発生するため、わざわざリルハイブリッドで吸うメリットは感じられません。
アイコスでリルハイブリッドのミックスも吸えるか検証

逆にアイコスイルマ本体にリルハイブリッドのミックスも差し込んでみましたが、サイズ的に何とか挿入すること自体は可能です。
しかし、ミックスを差し込んで加熱ボタンを押すと、LEDランプが赤く点灯するエラーが表示され、リルハイブリッドと同様に加熱が開始されることはありませんでした。
アイコスでリルハイブリッドのミックスを使用することもできないと判明したため、事前情報通り「互換性はない」と断言できます。
【まとめ】互換性のないスティックは絶対に使用しないこと!
今回の検証で、リルハイブリッドとアイコスのスティックには物理的にも技術的にも互換性がないことが明確になりました。
各デバイスに互換性のないスティックを差し込んでも、センサーが反応しないか、エラー表示が発生されるため加熱自体が行えません。
今回は特に大きなトラブルは発生しませんでしたが、場合によっては火傷やケガを負う危険性もあります。リルハイブリッドのフレーバー数に飽きたり不満がある場合は、代替方法の検討をおすすめします。
リルハイブリッドユーザーへ向けたフレーバー数の代替案

リルハイブリッドは、吸いやすく匂いも控えめな点が魅力ですが「フレーバーの種類が少ない」と感じているユーザーもいるかもしれません。
もしもリルハイブリッドで吸えるフレーバーの数に不満を感じているなら、電子タバコ(VAPE)を併用するか、思い切ってアイコスへ乗り換えるという選択肢もあります。
最後に、リルハイブリッドユーザー向けにフレーバー問題の代替案をご紹介するので、喫煙習慣を見直したい方もぜひチェックしてみてください。
- 電子タバコ(VAPE)を併用する
- アイコスイルマシリーズへ乗り換える・併用する
代替案①電子タバコ(VAPE)を併用する
リルハイブリッドと電子タバコ(VAPE)を併用することで、フレーバーのバリエーションを大幅に増やすことができます。
電子タバコには使い捨てタイプやリキッドを充填するタイプがあり、フルーツ・スイーツ・ミント系といった幅広いフレーバーを自由に選ぶことが可能です。
さらに、コストパフォーマンスが高く、ニコチンなどの有害物質も含まれていないため、減煙や禁煙を考えている方にも向いているでしょう。
代替案②アイコスイルマシリーズへ乗り換える・併用する
リルハイブリッドのフレーバーに物足りなさを感じる場合、アイコスイルマシリーズに乗り換える、または併用する方法もあります。
アイコスイルマ専用銘柄のテリアは全24種類、センティアは全16種類がラインナップされており、レギュラー・メンソール・フレーバーメンソールから好きな味を選べます。
特に、センティアはあっさりとした味わいでリルハイブリッドに似た喫味なので、違和感なく乗り換えられるでしょう。また、アイコスは定期的に新フレーバーが追加されるため、飽きにくい点も魅力です。
リルハイブリッド本体でアイコスのテリア・センティアは吸えるか検証|まとめ
@@まとめ箇条書@@この記事では、リルハイブリッド本体とアイコスイルマ専用銘柄テリア・センティアに互換性があるのか、仕組みの違いなどを含めて詳しく解説しました。
リルハイブリッドとアイコスイルマシリーズに互換性はなく、違うスティックを差し込むと予期せぬトラブルが発生する可能性があるため、使用しないことをおすすめします。
フレーバー数で飽きや不満を感じている場合は、電子タバコやアイコスイルマへの乗り換え・併用という方法もあるので、ぜひ自分にあった喫煙スタイルを試してみてください。
