シーシャを吸う場合、紙巻きタバコと同様にニコチンやタールなどの有害物質が入ってるかどうか、依存性や健康被害は出るのかが気になる人も居るでしょう。
結論から言うと、シーシャにもニコチンやタールが含まれますが、煙を水でろ過させるため紙巻きタバコと比較して有害物質の摂取量は少ないとされています。
しかし、依存性や健康被害に繋がる可能性はゼロではないため、本記事ではシーシャが持つリスクへの対策についてまとめました。シーシャの害が気になる方は最後まで読んでみてください。
目次
シーシャにもニコチンやタールが入ってる!含有量を紙巻きタバコと比較してご紹介
長いパイプを通して、水でろ過したタバコの煙を吸うシーシャにも、紙巻きタバコと同様にニコチンやタールが含まれています。
ろ過された状態のタバコの煙を吸うため、紙巻きタバコと比べてニコチンやタールの含有量は少ないですが、全く入ってないという訳ではありません。
ここでは、シーシャと紙巻きタバコに入ってるニコチンやタールの含有量について比較していきます。
ニコチンやタールは紙巻きタバコと比べると少ない
シーシャと紙巻きタバコのニコチンやタールの摂取量を比較すると、シーシャの方が少ないことが考えられます。
シーシャのフレーバーメーカーであるAl Fakher社が行った実験によると、シーシャの煙はタバコ以外の水などの成分が多く占めており、ニコチンの摂取量はほとんどありません。
またタールについては、紙巻きタバコと同様にタバコ葉を燃やす際に大量に生成されるため、シーシャはタールの生成がかなり少ないと言えるでしょう。
一酸化炭素は紙巻きタバコの約4~5倍!一酸化炭素中毒に注意が必要
紙巻きタバコと比べてニコチンやタールの摂取量が少ないシーシャですが、一酸化炭素の摂取量は紙巻きタバコの約4〜5倍になる点に注意が必要です。
理由としては、シーシャは1回あたりの吸引時間が約1時間となり、紙巻きタバコの喫煙時間と比べて長時間となることが関係しています。
もし、シーシャの吸引中に眩暈がするなどの症状が出た場合は、吸引をやめて外の空気を吸うなどの対処を取りましょう。
シーシャと紙巻きタバコの有害物質含有量比較
シーシャ | 紙巻きタバコ | |
---|---|---|
一度に吸う量 | 約1時間/回 | 11~20本/日 ※喫煙者が一日に吸う平均的な本数(厚生労働省) |
ニコチン | 5mg (0.05mg/g×10) |
33mg (3mg/本×11) |
一酸化炭素 | 145mg | 198mg (18mg/本×11) |
シーシャに入ってる有害物質について解説
続いて、シーシャに入ってる有害物質について、実際にシーシャで吸引した場合にはどのような有害性があるか解説します。
紙巻きタバコと比べて有害物質の摂取量が少ないことを確認しましたが、シーシャもタバコの葉を使用しているため有害物質は含まれています。
ここでは、シーシャに入ってるニコチン・タール・一酸化炭素などの有害物質について、具体的な有害性をまとめたので参考にしてみてください。
有害物質①:ニコチン
シーシャには紙巻きタバコと同様に、有害物質のニコチンが含まれています。
シーシャはタバコの煙を水でろ過して吸引しますが、タバコの葉を使用している以上、ニコチンを全く摂取しないということはありません。
しかし、紙巻きタバコのように煙を直接吸う喫煙スタイルではないので実際のニコチン摂取量は少なく、ニコチンの味もほとんど感じないでしょう。
有害物質②:タール
シーシャに入ってるタールについては、紙巻きタバコの25倍も摂取することになるといった研究結果もあります。
研究の方法としては、シーシャを1回吸引した時と紙巻きタバコを1回喫煙した時のタールの量を比較しており、含有量のみで比較するとシーシャの方が少ない結果となっています。
しかし1回の喫煙時間で比較した場合は、シーシャの吸引時間が約1時間と長時間になるため、摂取するタールの量もシーシャの方が多いと言えるでしょう。
有害物質③:一酸化炭素
シーシャは吸引時間が長時間に渡るため、一酸化炭素についても紙巻きタバコ以上に多く摂取してしまいます。
シーシャでは水でろ過したタバコの煙を吸引しますが、水に溶けにくい性質がある一酸化炭素は、ほとんどろ過されることがありません。
そのため、一酸化炭素を沢山吸引した結果、めまいや頭痛などの中毒症状が現れるほか、重症化すると心不全や呼吸不全になる危険性もあります。
シーシャによる健康被害とは?代表的なリスク3選
ここまでシーシャに入ってる有害物質について、紙巻きタバコと比較しながら解説しました。
シーシャは1回の吸引が長時間になるなど、シーシャ特有の吸い方によって重篤な健康被害に繋がる可能性もあります。
ここでは、シーシャを含むタバコの喫煙で引き起こされる代表的な3つのリスクについて、それぞれ解説するので確認してみましょう。
- 依存性
- 一酸化炭素中毒
- 肺がん
健康被害①:依存性
喫煙による健康被害の1つ目である依存性については、紙巻きタバコと同様にシーシャでも起こりうる可能性があります。
タバコが持つ依存性の原因はほとんどニコチンによるもので、シーシャを1回吸引することで紙巻きタバコ2.5本分のニコチンを摂取してしまいます。
しかし、ニコチンは水に溶けやすい性質があるため、水でろ過するシーシャの場合は紙巻きタバコほどの依存性は無いと言えるでしょう。
健康被害②:一酸化炭素中毒
2つ目の一酸化炭素中毒については、炭が焚けていないことや換気をしていないほか、長時間の吸引など吸引前の対策が不十分な場合に発生します。
一酸化炭素中毒になってしまうと、頭痛やめまいを引き起こすケースが多く、重症化すると死に至る危険性もあります。
しかし、十分に対策をしていれば一酸化炭素中毒が発生することはほとんどないので、十分に対策をした上でシーシャを楽しみましょう。
健康被害③:肺がん
最後に肺がんについてですが、シーシャにおいても紙タバコと同様に肺がんになる可能性があります。
シーシャにも発がん性物質のタールが含まれているため、喫煙歴が長くなればなるほど肺がんの発症リスクは高くなるでしょう。
シーシャでは水でろ過された煙を吸引しますが、タバコの葉を使用する以上はタールが発生するため、肺がんの発症リスクがないとは言い切れません。
シーシャによる健康被害リスクを抑える方法
シーシャによる健康被害について解説しましたが、しっかりと対策を行えば、リスクを軽減してシーシャを楽しむことが可能です。
ここでは、健康被害のリスクを抑える方法を以下の2つにまとめたので、それぞれ解説していきます。
- 長時間の喫煙を避ける
- ニコチン・タールフリーのシーシャを利用する
いずれもすぐに行うことができる簡単な方法となっているので、次回のシーシャ喫煙時に行うことがおすすめです。
方法①:長時間喫煙を避ける
シーシャによる健康被害リスクを抑える1つ目の方法は、長時間喫煙を避けることです。
シーシャは煙に入ってる有害物質の量が紙タバコよりも少ないため、こまめに換気や休憩をはさむことで、一酸化炭素中毒などのリスクを軽減できます。
また、吸引の頻度も1分間に1〜2回程度に留めるなど、過剰な吸引を避けることで安全に喫味を楽しめるでしょう。
方法②:ニコチンフリー・タールフリーのシーシャを利用する
シーシャによる健康被害リスクを抑える2つ目の方法は、ニコチンフリー・タールフリーのシーシャを利用することです。
通常、シーシャはタバコの葉を使用しているためニコチンやタールが含まれていますが、タバコの葉を使用していないシーシャにはニコチンやタールが含まれません。
ニコチンフリー・タールフリーのシーシャであれば、健康被害に繋がる有害物質の影響を受けないため、喫煙のリスクを根本的に抑えることができるでしょう。
依存性や健康被害が気になる方におすすめ!ニコチンフリー・タールフリーのシーシャとは?
喫煙する上で、シーシャに入ってるニコチンなどの依存性や健康被害が気になる方には、ニコチンフリー・タールフリーのシーシャがおすすめです。
タバコの主な有害物質であるニコチンやタールが含まれてないため、依存性や健康被害を抑えてシーシャの風味をニコチンなしで楽しめるでしょう。
ここでは、ニコチンなしで吸えるニコチンフリー・タールフリーのシーシャがおすすめな理由を紹介します。
ニコチンやタールを含むタバコの葉を使用していない
通常のシーシャではタバコの葉を原料にしますが、ニコチンなしで吸えるニコチンフリー・タールフリーのシーシャでは以下のような原料を使用します。
- サトウキビ
- フルーツ
- 茶葉
タバコ葉の代わりにこれらの原料を使うことで、タール・ニコチンなしでシーシャを味わうことができるため、健康被害が気になる人におすすめです。
また、メーカーによって様々なフレーバーが販売されているので、飽きることなく風味を楽しめるでしょう。
タール・ニコチンなしのため依存性・健康被害が少ない
ニコチンなしで楽しめるニコチンフリー・タールフリーのシーシャは、通常のシーシャと比べて依存性や健康被害が少ないといったメリットもあります。
タールが入ってる以上、健康被害がゼロになる訳ではありませんが、タバコの葉が使われてないため依存性のリスクは軽減できるでしょう。
また、タール・ニコチンなしで吸えるとは言っても、煙を水でろ過して吸引するという工程は変わらないため、長時間の喫煙になると一酸化炭素中毒になる可能性があるので注意が必要です。
ニコチンなしのため通常のシーシャに比べてヤニクラが起こりにくい
ヤニクラとは「ヤニ(タバコ)を吸ってクラクラする」ことの略称で、タバコの一種であるシーシャもヤニクラが起きる可能性はあります。
しかしニコチンなしのシーシャなら、ヤニクラが起きる要因の1つでもあるニコチンが入ってないため、通常のシーシャと比べるとヤニクラが起こりにくいです。
ただし、ニコチンだけがヤニクラの要因ではないので、ニコチンなしのシーシャを吸引していても、頭痛や吐き気が起きた時にはすぐに中断しましょう。
軽い口当たりで喫煙初心者でも吸いやすい
タール・ニコチンなしのシーシャは、喫煙初心者が初めて吸うタバコとしてもおすすめです。
タバコの葉が使用されたシーシャと比べて、タールやニコチンが入ってないことから喫味や煙の口当たりが軽く、初心者でもむせにくいでしょう。
「シーシャを吸ってむせたくない・強い煙が苦手」と感じる方は、ぜひニコチンフリー・タールフリーのシーシャを試してみてください。
シーシャに含まれる有害成分と含有量は?依存性や健康被害の解説まとめ
この記事では、シーシャに入ってる有害成分のほか、依存性や健康被害についても解説しました。
シーシャは紙巻きタバコと比べてニコチンやタールの摂取量は少ないですが、健康を害するリスクはゼロではないので、十分な対策をしなければ重篤な健康被害に繋がる可能性もあります。
しかし、記事内ではリスクを抑える方法やタール・ニコチンなしのシーシャなども紹介しており、しっかりと対策を行えば安全にシーシャを楽しめるので、ぜひ参考にしてみてください。